

私が所属する開発投資部クレジット投資班は、LBOローンを始め、海外で組成された証券化商品への投資を幅広く展開しています。
各種の債権を裏付けに、高度な金融技法を駆使して生み出される証券化商品。その取り扱いは、今や金融機関の運営に欠かせないものであるとともに、金融危機が生じてからは一段のリスクマネジメントが必要になっています。そこで我々担当職員は、現在投資中の銘柄に関して、定量・定性面でのモニタリングを綿密に行い、投資継続の是非を検証すると同時に、国内外の金融機関から持ち込まれる新規の銘柄や投資案件について、従来以上に高度なリスク・リターン分析を実行し、安全性の高いクレジット資産を選別しています。
クレジット投資班の運用総額は約7兆円。国際金融マーケットでこれほどの膨大な資金を扱い、農林中央金庫の経営にインパクトを与えるような判断を高い頻度で下す業務には、かつて味わったことのない緊張感とダイナミズムを感じています。
先に挙げた個々の銘柄への投資に加え、ファンド投資と呼ばれるものも、私の担当業務です。ファンド投資とは、すなわち、海外ファンドへの運用委託。その窓口である我々は、各々のファンドマネージャーが、どのような運用哲学や戦略を持ち、いかなる運用成績を上げているか。電話やメールを通じたやりとりはもちろん、定期的に現地へも出向いて動向を掌握していきます。
こうした業務を遂行する上での大きな糧となっているのが、MBA留学から得た語学力と国際感覚です。ファンドマネージャーが現在の金融の流れをどう見ているか、アメリカ人的な思考や気質を踏まえて折衝ができるのは、米国滞在の経験があるからに他なりません。
とはいえ、投資業務に就いて日が浅い現在は、運用スキルの早期キャッチアップも課題です。的確な投資の勘どころを速やかに培って、部の中核的な人材へと飛躍したいと考えています。また、年次的には既に中堅の立場ですので、若手と上司の意思疎通がうまく為されるよう、繋ぎ役の任も果たしていきたいと思います。そうすることで、チームとしてのパフォーマンスが一段と向上していけば、これに勝る喜びはありません。